白州尾白川ボルダー
更新日:2021年10月31日
名古屋からクルマで約3時間半。小淵沢ICから20分とアクセス抜群の白州尾白川ボルダー。白州観光尾白キャンプ場内にあり、10級から3段まで約40本の課題が開拓されています。小規模なエリアですが、キャンプ場内にあり、ランディングもよく、初心者から上級者まで、季節を問わずに楽しめるエリアです。
甲斐駒ヶ岳への登山口になっており、登山だけでなく、サントリー天然水のCM撮影地で有名な千ヶ淵へハイキングへ訪れる方も多い、清流尾白川の魅力的な自然を感じる貴重なエリアです。ボルダリングをされる際には、ルールをマナーを守って利用してください。
<サントリー天然水CM>
トポについては、現地の売店で購入可能です。また、7月初旬には増版・改訂版が発行される予定ですので、こちらも今から楽しみです。
昨年の夏にも、トポを片手に初めて訪れた尾白川ボルダーですが、季節的には、非常に良いコンディションでした。すべての岩はトライできませんでしたが、課題も含めて少しエリアを紹介します。
1)剣先岩
駐車場からキャンプ場入口の遊歩道から見える岩です。高さはないですが、斜面にあるので、保持力が必要です。
刃:初段 × 左手ピンチ力が絶対的に足りていませんでした。
剣の道:3級 ○ 右上に伸びるバンドをつなげていく課題。オススメです!
単刀直入:5級 ○ 見た目よりも縦ホールドが悪いのですが、リップはいいので思い切りが必要かも。
手裏剣:2・3級 × 単刀直入のランジバージョン。ランジの得意な方にも気持ちの良い課題です。
2)神蛇岩
尾白川最大のボルダーです。課題数も多く、高さもあり、簡単には登らせてくれません。
白州マングース:初段 × 今回、目標として課題でしたが、リップからの右足への重心移動、カキコミが出来ずに敗退。
3)玉手箱
山側の神社の隣にある、その名のとおり四角い岩です。広い平地にあり、オススメの岩です。
虹掛け師:3級 ○ 10級のSDバージョン。苦労しました・・初手のアンダーを保持してからの足上げがポイント。
リュウグウノツカイ:4級 ○ 縦エッジをレイバックで進みます。マントルの練習にも最適!
浦島効果:2級 ○ リーチを活かして、バシバシと登りましたが、想定ムーブだと非常に難しいと思います。
4)すべり台
キャンプ場売店前のまさしく、すべり台。高さもあります。
8級 ○ 手が掛かるホールドがないので、ほぼノーハンド。途中で降りることもできず、なんとか完登。スラブの醍醐味が味わえます。
5)聖岩
河原にあるスベスベの岩。下地が砂地ですが広くはないので、マントル時はスポットをお願いして、気をつけてトライしてください。
今昔聖:1・2級 × 洗心マントルで使用されているホールドを使わずに登りたかったのですが、マントルの体勢にもなれずに敗退。
洗心マントル:3級 ○ まさしく河原ボルダーのマントル課題。右手が返せるかがポイント。
6)釈迦岩
キャンプ場から下流へ10分程のアプローチ。近くに高砂殿、駒ヶ岩があります。
苔むすび:3・4級 × トポどおり、すべすべのスラブ。スタート体勢にもなれませんでした。難しいです。
蜘蛛の糸:初段 × スタート時からスタンスが悪く、その後のスタンスの乗れませんでした。左足の脚力、股関節の柔軟性、保持力も足りず。
なお、今回の岩場で初めて使用した、アディダスファイブテンのハイアングル。従来のハイアングルのフット感と異なり、最初は戸惑いましたが、すぐに馴染みました。トゥラバーの剛性が上がり、立ち込みが楽になりました。しかしながら、シャンクは適度な柔らかさがあり、スラブでも傾斜面でも使えるオールランドなシューズです。ヒールカップが小さくなった事により、ローボリュームを使用されている方、従来のハイアングルを使用されている方にもオススメな一足です。
また、東京粉末から新発売された「SUPER BLACK」は、フリクションの少ない河原エリアにおいても、きめ細かいパワダーながらも、持続力があり、滑る感覚が皆無の状態でした。ジムだけでなく、岩においてもオススメのチョークです。
白州尾白川ボルダー、今回以外にもグレードを問わずに楽しめる課題が多数あります。また、小川山・瑞牆が悪天候でも、標高と方角の違いから、登れる場合もあります。雨天後の乾きも早いので、北杜市へ訪れる機会があれば、一度、登りに行ってみてはいかがでしょうか。
次回は、瑞牆をご紹介します。お楽しみに。
*Thank you for Nakao Family*